資料館の活動内容
記事投稿開始:2025/05/20
このページでは当館の活動内容や到着したお品の取扱い工程を紹介します。
買って並べる?いえいえ違います。
新しい物でも30年。古いものでは60年超えた玩具たちです。そう簡単な物ではありません。
画像は後ほど追加していきたいと思います
① 検索
オークション/フリマアプリ/オンラインストア/実店舗
時間おきに特定ワードにて各サイト検索。
簡単な作業ですが、最低でも1日3時間~5時間行います。長いときは10時間を超える検索時間です。
知識が無いと出来ない作業なのでこちらは館長しか出来ません。
どうしてこの様なスタイルとなったかと言えば買取が来ないからなのですが(笑)逆に買取より安値なので全く問題ではありません。
フリマアプリなりオークションですと『最高価格』と言うイメージだと思いますが実際に業者買取価格の半額程度などザラにあります。
人が見ていなかったもの。画像が悪いもの。説明が悪いものバッティングする商品がたまたま多い瞬間など。山のようにあります。
探すのに膨大な時間が掛かる事が弱点ですが、今より展示規模を大きくしたいので実現に向けての努力は惜しみません。
一定の要件を満たした商品があれば購入となります。
② 一時保管大分類保管
時代ごと/分類毎だったり。控え室の様なものですね。
過去の商品と合流させたりと記憶力が頼りになる作業です。
③ 分解クリーニング
必須かつ、一番大変な作業工程です。
特に汚れた感じがしないお人形。当然、販売者も洗ったり拭き上げたりして販売している訳ですが、特殊な液剤を掛けるとドロドロの汚れがどんどん出てきます。
分解洗浄も行います。汚れやカビを除去する事で観覧者の健康被害を回避出来ます。将来的にはある程度の観覧料を頂きたいと思っていますので、見えない箇所にもその価値がある仕事をしたいと思い作業しています。
館長気管支が悪いためとても大変な作業となります。健康なかたでも薬剤が強力なため、この作業は毎日出来ません。
洗い流すと泥水の様なものが一気に流れ出ます。画像は液剤をスプレーした瞬間です。一瞬で汚れが滲み出てきます。
長い期間修復をしています。
『汚れを取る技』・『べたつきを取る技』・『割れ修復』・『焼け修復』・『その他レストア技』があります。
たばこの臭いが染みついた人形はとても大変です。
これらの技術が確立している事でほかの方々が購入出来ない商品を当館だけは購入出来ると言う仕組みです。

④ 乾燥/変形修正
おもちゃ箱で押しつぶされているお人形。時間を掛けて修正してあげます。
合わせて除菌乾燥作業を行います。
臭気の酷い物はオゾン処理を行います。
※こちらも健康被害があるので頻繁に出来ない作業です。
ここをしっかり作業しないと修理が出来ません。
省略すると展示した時に転倒破損します。
⑤ 修理
ヒビ/割れなどがある物はプラ溶接/パテ処理/などを行い治療してあげます。
この作業は④の変形修正が完全に直ってないと出来ません。
修復用部品として保管されているものも大量にあります。移植することで治療できる個体も存在します。
色々な行程を経て再度分類別に保管されます。
⑥ 展示/再展示
展示に至るまで長いものは5年以上時間の掛かる物もあります。
皆さんが見学に訪問できる訳では無いのでたまに撮影して記事を書いていますが、
実務工程が多いので撮影してのオンライン紹介は出来ない事が多いです
楽しみにして下さっているかたもいらっしゃるので頑張って記事追加していきたいと思っています。

キズや色剥げは仕方がありません。
あったほうが暖かみがあると思います。
時を経て再生作業がやっと終わっての展示となります。
⑦ 再保管
破損事故防止の観点より正面を基本展示。
横側のブースの一部を期間展示としています。
一定日数展示後はコンプリート待ちの保管します。
1日も早く事務所移転/本館展示を実現したいと思います。